「金魚の純愛」
これは二十年前にクロノスが自宅での経験です。
二匹の仲むつまじい金魚。 大きなフナ。 もう一匹は真っ赤な、小さな金魚。 ともに金魚すくいの景品。
大きさも種類も違うのにいつもいつも、静かに寄り添った。 「たった二匹しかいないから?」と、・・・最初は。
ただ他に何匹も入れたところで、そのようすに変わりありません。
そのうち、フナが白点病に。 ・・・そこで薬と一つまみの天然塩を水槽に。 回復力向上に、エアを送り。
お陰で少しずつ、しかし確実にフナは回復、・・・ところが。
元気になったフナ、勢いあまって水槽から飛び出し、死んでしまったのです。
・・・残された金魚、更に小さくなって独りさみしく生きていた。
・・・他にさまざま魚を入れても、いっこう仲良くならず・・・やがて・・・しぼむように死んで。
心にヒビ・・・今でも思うたび痛む。 クロノスが動物を飼う気持ちを捨てた体験でもあります。
愛に悩み、苦しみ、ときにスレッカラシの人たちへ。・・・この実話をよくよく、観てください。
「純愛という崇高愛、ちいさなお魚にも、あるのです。」
そう。大脳新皮質もないような金魚にも。・・・感動と引き換えに、悲しみも深い。
「愛はあり難くも、苦しく、切なく。 ・・・知らない方が幸せか。」
「その金魚の最期、その寂しげ、その死にざま。」
さまざま声が聞こえましょうが、ひたすら、この現象を観つめ、受け止め続けてください。
・・・また、人が愛せるようになります。